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お客様インタビュー

介護ソフト「楽すけ」をご利用いただいている居宅介護支援事業所、あしたば会ケアプランサービスのケアマネジャー 長谷川洋子様に介護のお仕事についてお話しを伺いました。

お客様インタビュー:あしたば会ケアプランサービス様

いいチームメンバーに支えらえています

「利用者さんの生活をチームで支える、これが私達の仕事です。だから、ちょっとした出来事も連絡しあえるチームが作れたらケースは成功。そんな仲間づくりが何より大切です」と語る長谷川さん。

現在の仕事に就くまでは、障害者の施設で働いていた。「今、障害者の方から学んだことに随分助けられていると感じますね。彼らは、自分に生じたハンディを、福祉用具の利用や介助のされ方の工夫で、多少なりとも改善できることを知っている。“もうダメだ”ではなく“こうすればできる”という考え方。サービス利用の達人かな」。

姑の介護が厳しくなって施設を退職したとき、「しばらくは何もしないでいようかな」と考えた。しかし、「福祉の資格もペーパーにしてしまうの?」と友人からの一言。車の免許を生かしていなかった長谷川さんには、ハッとするものがあった。そこで、「介護と仕事の両立はできないか?」と模索し、舅の書斎を事務所に改造して、居宅介護支援事業所をスタートさせるに至った。“黙って家庭に収まるタイプ”ではなかったことは、自他共に認めている。

「生きる」というドラマを支える仕事

ある日、「車椅子とベッドを借りたい」という依頼で訪ねた部屋は、テラスの窓いっぱいに桜が咲き乱れていた。「この部屋で2人で過ごしたい」という奥様の言葉の意味を、1か月後のご主人の急逝で理解した。夫の人生の終焉に最高のシチュエーションを提供したいと配慮した家族のふるまいと、そこで繰り広げられたであろう優しい生活。「車椅子とベッドを入れただけだったけど、人生の最期の物語を支えられたことは忘れられない思い出です。ケアマネの仕事は、その方なりのいい生き様、自立をお手伝いする仕事。ひとつひとつが生きるというドラマなんです。大切なことはみんな利用者さんから教わったと言ってもいいくらい」と忘れられない思い出を語る。

被災地から避難していた方のケースはすべて、家族が介護に慣れていたという。なぜか?という疑問に、家族の返事は「故郷には、お年寄りの姿が身近にあって、介護の仕方を子供の頃から見ています。だから、自分が介護者になった時に“今度は自分の番”と自然に対応できるし、慌てないですむ」。核家族化した都会では想像できない話かもしれないが、大切な課題。

「介護は苦労ばかりの世界ではなく、知恵も工夫も、得られる知識もあります。それを地域の財産にして、みんなで共有していければいいですね。私の目標は、介護のお産婆さん。地域で出産を助けていたお産婆さんのように、「大丈夫よ、一緒にやりましょう」と、介護のお手伝いができればと思っています」。
「いつまでも現場主義でいきたい」と語る長谷川さんに、“ケアマネ=福祉の管理者”というイメージは崩れた。